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Channel: 滋賀県山岳連盟 公式サイト
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『岳連山塾』23記録報告

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記録
   『岳連山塾』(第23回 冬期山行

目的 積雪のある深山に入り、登山の総合力を研修する
主催 滋賀県山岳連盟       主管 指導・技術委員会
講師 山岳上級スポーツ指導員(AC) 大越久嘉
   その他  滋賀岳連指導・技術委員及びフォロースタッフ
日時 2017年3月4日~5日曇り・晴れ 日数 2日間(山中でテント泊)
場所 福井県勝山市 取立山
対象 ・冬山登山を学びたい方
 ・冬山でのテント泊を体験したい方
 ・冬期登山を志向したい方
 ・この研修をお手伝い頂ける方 等々
研修内容
     ・読図、雪洞設営、等雪山の登山技術 
 ・BC設営、冬期生活技術・自然からのリスク管理/防御技術
研修時間  3/4 入山 東山いこいの森前国道157号線P(620m)~
       取立平(900m)付近BC幕営~雪山登山研修~宿泊
       3/5  BC出発~取立山(1307m)登頂~往路下降~BC撤収~登山口下山  
参加   計7名(うち会員外2名)

スタッフ所感
冬山での登山技術の習得には、実際に雪山に入山して実体験を通して身につけるのが
      もっとも早道と考えます。今回の【岳連山塾】23でも雪の感触、寒気、アイゼンのフリクショ
      ンなど極めて感覚的なものを自分の肌身から感じ取って、冬の自然界(山)に入り込む術
      を習得していただきました。
       入山前にみんなで登攀ルートを考察し、地図コンパスでルートファンディングしながらBCま
       で行動しました。またBC設営後、雪洞を掘って危急時のファストビバークに備える技術を研
       修しました。
       この日は大変穏やかな好天に恵まれ、テント生活の夕べは懇親も含めて大変有意義な時
      間 を持つことが出来ました。
        明けて5日の早朝、カリカリに凍った雪面にアイゼンを効かせてBCを出発しました。あえて
       一般トレースを外れて急傾斜の斜面をラッセルして登攀訓練を行い、やがて美しい雪稜に出
       ます。周辺の雪山を眺めながらの美しい雪稜登高は、雪山山行の醍醐味であります。
       広い雪原となって いる取立山のピークからは雄大で荘厳な白山を堪能しました。
       下山も硬い雪面に足を取られないよう慎重に足を運び、最後まで聞きを緩めないようにして
       計画通り全員無事下山しました。

       雪山では、ちょっとした気の緩みや一瞬の出来事、小さなミスの積み重ねが生命の危機に至
       る事故遭難につながってしまいます。そうしたリスクを回避する防御技術の習得に登山する
       者は常日頃より精進知る必要があると考えます。【岳連山塾】では今後もこうした訓練研修
       を繰り返して実施していきます。
       また次の機会にも皆様のご参加をお待ちして居ります。

イメージ 1
ワカン装着して雪山へ入山

イメージ 2
正確にルートファンディングしてBC設営する雪原に出る

イメージ 7
テント2張りでBC幕営、雪上で生活就寝するのも雪山での重要な技術

イメージ 3 
雪洞設置の研修、みんなで協力しながら4人程入れる雪洞を掘る
労力的にも時間的にも結構なアルバイトだ

イメージ 4
取立山の主稜線で雪山を堪能する塾生たち


イメージ 5
北陸の主峰白山を遠望する
その美しさに皆感嘆の言葉
「綺麗!」


イメージ 6
取立山のピークで記念撮影


参加された皆さん、お疲れさまでした。
【岳連山塾】


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