今回の【岳連山塾】は、過去に行った研修を机上や実地研修で見直し、山岳技術を自分のものにしようというテーマで開催致しました。場所は、比良山岳センター、午前中机上でクライミング理論を参加者とディスカッションしながら、午後からはグループに分かれて自己脱出の実技研修を行いました。
長く山岳に携わっている者でも落ち着いた環境でこうした技術研修する機会は意外に少なく、参加した方々は意義ある時間を持つことが出来たと思います。
記録
【岳連山塾】(第18回 山岳クライミングのロープワーク)
目的 屋内机上にて山岳クライミングのロープワークを研修
主催 滋賀県山岳連盟 主管 指導・技術委員会
講師 滋賀岳連指導・技術委員長 大越久嘉
その他 滋賀岳連指導・技術委員及びフォロースタッフ
日時 2015年9月13日 (日)曇り・晴れ
場所 大津市北小松 比良げんき村 宿泊棟
対象 ・クライミングの実践的なロープワークを習得したい方
・クライミング初心者/初級者
・山岳登山/クライミングを志向したい方
・実践的なクライミング理論を学びたい方
・この【岳連山塾】をお手伝い頂ける方
研修内容
・クライミング理論(ディスカッション)
・ロープワークのデモ(確保体勢からの自己脱出法)~実践研修
研修時間 9:15~15:00
参加 講師/スタッフ 6名 塾生 6名 計12名
(うち会員外は2名)
スタッフ所感
今回の山塾は真新しい技術の習得ではなく、これまで習ってきた技術の復習のような研修を、机上で行いました。こうした研修に参加しようとする方は皆山登りに真摯な方ばかりで、その取り組みの真剣さにはいつもながら感心させられます。企画する技術委員会としても、こうした期待に応えられるよう日々研鑽せねばと心に刻んでおります。
山塾では同じことを繰り返し繰り返し研修して、山でのあらゆる状況に対応できる山岳技術の習得を目指しています。
そして、【岳連山塾】は参加される塾生諸氏に、山岳における「攻撃と防御」法を習得していただくよう継続開講していきます。
記;指導・技術委員長
山塾開講前に先輩クライマーから貴重な体験談を聞きました。
技術の習得には理論と実践の繰り返しが大切であると説かれました。
主任講師からのクライミング理論の机上講習の様子です。
この後塾生に技術解説をしてもらったり、ディスカッションを行ったりして技術の理解度を計りました。
確保状態からの自己脱出方のデモンストレーションの様子です。
手順を間違うとリーダーを墜落させてしまう恐れがあるので、
中途半端な覚えではこの技術は使えません。
午後からは屋外に出て受講生が交代で何度も繰り返して自己脱出方を実技しました。
同じことを何度も実践することでしか技術の習得はできません。
皆さん手順を確認しながら真剣に取り組んでおられました。
参加された皆さん、お疲れさまでした。
【岳連山塾】