平成29年度 山岳救助訓練&講習会(夏山の部)「報告書」
1,実施日 平成29年 7月 1日(土)
2,主 催 滋賀県山岳遭難防止対策協議会
3,主 管 滋賀県山岳連盟
4,会 場 「事前講習会」 6月12日(月)
滋賀県消防学校
(東近江市 神郷町)
「実技訓練(講習会)」7月 1日(土)
白滝山一帯(比良山系)
(大津市 葛川坊村町)
5,講 師 主任講師 山 本 一 夫 (滋賀県山岳連盟 指導委員)
藤 堂 保 (滋賀県山岳連盟 副会長)
須 藤 邦 裕 (滋賀県山岳連盟 指導委員)
大 越 久 嘉 (滋賀県山岳連盟 指導委員長)
田 上 雅 巳 (滋賀県山岳連盟 指導委員)
6,参加者 「県下消防本部」
滋賀県警察本部 16人 大津市消防局 2人
湖北地域消防本部 6人 彦根市消防本部 4人
東近江行政組合消防本部 5人 甲賀広域行政組合消防本部 2人
高島市消防本部 2人 高島トレールクラブ 1人
「近県山岳団体 等」
吉野消防本部(奈良県) 2人 福井県山岳連盟 1人
講 師 5人 役 員 5人
合 計 51人
7,内 容
【 模擬事故を設定し、事故&遭難に対しての救助活動を体系的に実践(訓練)】
①「レスキューの基本」
・心構え ・登山の知識 ・危急時対策 ・救助の基本
②「地図の読み方」
伊藤新道(白滝山)登り口から白滝山山頂部で実践
・地図の見方 ・磁北線を入れる⇒事前講習会
・シルバーコンパスの使い方
・自分の進行方向を確認する(地形を読む)
③「支点の取り方」
・支点の強度(立ち木 ブッシュ取り 等)
・立木へのメインロープをフィックス
④「救助実践に付いて(背負い搬送)」
白滝山山頂部から伊藤新道(白滝山)登り口で実践
・要救助者の搬送(ロープ&一部簡易レスキューハーネスを使用)
・支点の取り方に付いて(構築)
・事前に役割を決めて行う
リーダー 背負い役+補助役(随時交代をして行く) ルート工作
確保者(前後に2名)⇒ショートロープをセット
以上を4グループに分かれて反復して実践した。
8,まとめ
・参加団体間での技術交流
・訓練「講習会」を通じての質疑応答
当日は小雨降る中での訓練&講習会開始となった。内容的には事前講習会をベースに本講習会のみ参加者には実践講習会、事前講習会参加者には反復の実践講習会となった。先ず始めに「開講式」後にその場でレスキューの基本&心構え、引き続き登山の装備、登山の知識に付いて「小講話」。その後 各自が分乗して「伊藤新道入り口(白滝山登山口)」に移動する ここからは登山道を経由して「サワビ大滝」まで登り小休憩後に各グループ毎に講師の指導を仰ぎながら「白滝山」山頂を目指して読図登山となる 山頂で昼食後に支点取りの確認等を行い「白滝山」山頂からは「負傷者の搬送訓練」をグループ毎に実践して「伊藤新道入り口(白滝山登山口)」まで下山をする。「ヘリコプターでのピックアップ訓練」は諸般の事情で出来なかった。実際の救助活動現場に於いては、諸団体の集結となるのでお互いの技術水準とコミニュケーションが最も大切である。また事前講習会&本講習会を通して参加者の方々が熱心にビデオ・カメラ・メモ等による記録をされる姿には感銘を受けました。参加団体間のお互いの技術交流も含めて、一定の成果を上げる事が出来ました。近年 県下での山岳事故&遭難の増加を受けて今回も県下の関係機関から多くの参加者が有り同訓練(講習会)の重要性が確認をされました。
また他県の山岳救助関係者が学びに来られておられました。
当会からの参加者
上 山 古 川 竹 村
【 事前講習会の報告 】
① 期 日 平成29年6月12日(月)
② 会 場 滋賀県消防学校(東近江市 神郷町)
③ 参加者 滋賀県警察本部 17名 賀県防災航空隊 1名
県下各消防本部(局) 21名 吉野消防署 2名
高島トレールクラブ 1名
講師&役員 3名 合計 45名
④ 内 容 午前 座学「山岳救助の基本」
・レスキューの心構え
・確保の理論 支点取り ロープの強度
・読 図
磁北線の書き方 地図の見方 実践(進行方向)
午後 実技「ロープワ-ク」「支点取り」「確保」
・ザックを用いての搬送
・流動分散 それぞれの基本を実践する
参加団体間の技術交流&情報交換
作成:滋賀県山岳遭難防止対策協議会
事務局 竹村喜一郎