平成28年度 冬山山岳救助訓練&講習会「報告書」
報告:滋賀県山岳遭難防止対策協議会/事務局
1,実施日 平成29年 1月22日(日)
2,主 催 滋賀県山岳遭難防止対策協議会
3,主 管 滋賀県山岳連盟
4,会 場 長浜市 ウッディパル余呉(赤子山スキー場)
5,講 師 山 本 一 夫 主任講師(滋賀県山岳連盟 指導委員)
須 藤 邦 裕 (滋賀県山岳連盟 指導委員)
藤 堂 保 (滋賀県山岳連盟 副会長)
田 上 雅 巳 (滋賀県山岳連盟 指導委員)
6,参加者(順不同)
湖北地域消防本部 13人 滋賀県警察本部 17人
大津市消防局 2人 東近江行政組合消防本部 9人
彦根市消防本部 4人 高島市消防本部 2人
吉野消防本部 2人 滋賀県山岳連盟 3人
長浜市市役所 3人
講 師 4人 役 員 4人
合 計 63人
7,訓練(講習会)内容
① 雪上歩行(歩行技術)⇒スキー場斜面を上り下り
② 冬山での救助作業の基本
・我が身を守る心構え ・冬山登山の基本 ・雪崩対策
③ 雪上での支点の取り方と強度
・立ち木
・人工物( 木々 土嚢袋 )
それぞれを人力加重で強度の確認
④ 引き上げのシステム
バスケット担架、ツエルト、背負い(搬送)を用いて
1/3システム等を利用した負傷者の引き上げ
以上の講習内容を3班に分かれて実習を行なう
⑤ 捜索技術
・ゾンデ棒(プローブ)による捜索
・ビーコンによる捜索
操作方法 遺留品の確認 ショベルの使用方法
二次遭難事故防止
⑥ まとめ
・訓練(講習会)を通じての質疑応答
・各参加団体間での技術交流
午前中は比較的に穏やかなお天気だった、午後からは前線の通過と共にお天気が急変で小雨となり講習会が終える頃には雪となった、ただベースとなる雪が少なく積雪不足の訓練&講習会となった。
内容的には訓練としての位置付け上、例年の積雪期での訓練(講習会)とほぼ同じ内容になりました。
実際の救助活動に於いては、各諸団体の集結となるのでお互いの技術水準とコミニュケーションが最も大切である。僅か1日の訓練(講習会)では有ったが、冬山の基本から捜索 救助 搬送(収容)活動までの救助活動を体系的に実践する事が出来た。今回の訓練「講習会」で収得をされました内容を各所属団体に伝達をお願い致します。又熱心にビデオ・カメラ等による記録をされる参加者の姿には感銘を受けました。最後になりますが参加団体間のお互いの技術交流も含めて、一定の成果を上げ終える事が出来ました事に感謝致します。
【 事前講習会の報告 】
1,期 日 1月13日 午前9時~午後3時15分
2,会 場 滋賀県消防学校(東近江市)
3,講 師 山 本 一 夫 主任講師 (滋賀県山岳連盟 指導委員)
大 越 久 嘉 (滋賀県山岳連盟 指導委員長)
須 藤 邦 裕 (滋賀県山岳連盟 指導委員)
藤 堂 保 (滋賀県山岳連盟 副会長)
4,参加者 県警察本部 県下各消防本部(局) 講師&役員 合計 49名
5,内 容 午前 座学「レスキューの基本」
・雪崩の発生メカニズム ・危急時対策 ・救助中の過去の事故
「読 図」
・進行方向の見方 ・尾根、谷の表示
午後 実技「冬山登山の基本」
・装備、服装に付いて
「確保技術」
・支点の取り方 ・流動分散
「ゾンデ棒(プローブ)による捜索」デモのみ
以上の講習内容を3班に分かれて実習を行なう