山岳技術研修会 (兼 JSPO 山岳AC・SCコーチ義務研修会)
テーマ「フリークライミングの実践研修」記録
記
○ 目的 登山・クライミング技術の習得(兼 JSPO 山岳AC・SCコーチ義務研修会)
○ 主催 滋賀県山岳連盟
○ 主管 滋賀県山岳連盟 指導・技術委員会
○ 期日 2019年6月16日(日)9:00~16:00
○ 会場 大津市北小松 比良げんき村 人工登攀壁 http://yahoo.jp/vayWiw
○ 講師・スタッフ 主任講師 大越久嘉 (山岳ACスポーツコーチII)
その他 指導・技術委員会
○ 研修内容 「スポーツクライミングシステムの習得・実践」
9:00 開講式~オリエンテーション
9:15 研修 「確保技術」(講師よりの講義・指導)
ハーネス・確保器具・ロープの装着操作
トップロープ・リードクライミングの確保
12:00 昼食・休憩
12:45 実践研修(トップロープ・リードクライミング)
16:00 片付け~閉講式~解散
○ 参加 講師・スタッフ 5名
受講者 滋賀岳連会員 11名
会員外 1名
内スポーツ指導員義務研修受講 3名
スタッフ所感
今年度初の山岳研修会は、比良げんき村の人工登攀壁で開催しました。
テーマは「フリークライミング 」、主にビレイシステムについて、基本的なシステム確認から
高度なテクニックを要するダイナミックビレイについて、技術研鑽しました。
今回も滋賀でクライミングを目指す多くの方々が一堂に会し、皆で交流しながら真摯に研修されました。
こうした技術は、理論と訓練そして実践での経験を経て、自分の力となります。
これからも、こうした研修会等を通して技術研鑽に努めて頂きたいと思います。
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開講式
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AM研修
初級者向けのクライミングシステムの基本解説
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PM研修
「ダイナミックビレイ」の理論研修を講師より受ける
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PM研修
「ダイナミックビレイ」の理論研修で各種プロテクションの構造を紹介
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ダイナミックビレイのデモンストレーションの様子
ロープを流して制動確保します
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もちろんフリークラミングを実践して、
グレード感覚を磨く
研修資料
「スポーツクライミングシステムの習得・実践」AM 研修 「グレード」グレードの捉え方例 あるクライマーはあらゆるクライミングの5.9のエキスパートであり5.12aの上級者で5.13aの初級者である。(フリー・クライミング上達法著W・ギュリッヒ)エキスパート どんな質のクライミングであってもほぼフラッシュでフリークライミングできる上級者 安全にリードクライミングできるが、ルート中でハングドックしてムーブ解決してレットポイントできる初級者 ルートトライする上で、安全にレードできない。時にトップロープで試登を繰り返してフリークライミングに挑むクライマーは、あるグレードのエキスパートを目指すPM 研修(スタティック・ダイナミッックビレイ)プロテクションの種類ビレイデバイス・ロープビレイの種類・方法スタティックビレイマニュアルに近いビレイシステム(ロックビレイ)条件 堅固なプロテクション 岩の形状・硬度が確保されている(スポートルート ではボディビレイ ビレイヤーが移動して衝撃荷重を軽減する)利点 誰でも確実に確保できる欠点 墜落者、確保者、ロープ、支点に大きな衝撃荷重がかかるダイナミッックビレイ(制動確保、ロープを流す)条件 脆弱なプロテクション(ハーケン、リングボルト)強度のないプロテクション(マイクロナッツ、マイクロカム)岩の形状・硬度が確保されていない利点 墜落者、確保者、ロープ、支点への衝撃荷重を分散することができる欠点 確保技術習得に訓練が必要(デバイスも限定される)確保の失敗は重大な事故につながる理論を理解し、実施訓練で技術を習得し、実戦で有効的に使い分け確実な確保を行うビレイ技術で最も大切なこと「クライマーの墜落を、確保者は身を呈して止める」という覚悟が必要そのために、スキルアップ・準備・メンタルの向上を常に目指す意識が大切補足『フリークライミング』概念1.フリークライミングとは・フリークライミングで登る=自然の岩やホールドだけを利用して、自分の身体のみを使って登ること・フリークライミングをする=登るための手段をフリークライミングに絞って、それを目的として登る行為・フリークライミングで登るとは「前進する手段として道具を使わない」ということ墜落したときの安全確保のための道具(岩に打ちつけられたボルトやピン、クライミングロープやハーネスなど)は必ず必要 *クライミングシステム技術の習得2.フリークライミングの原則 『レッジ to レッジ』安定した取り付き《スタート》~両手を離して立てる安定したレッジ《ゴールまたはトップ》までフリークライミングで登る
参加された皆さん、お疲れさまでした。
滋賀岳連 指導委員会